ニュース 社会 作成日:2015年8月24日_記事番号:T00058868
台湾ではフェイスブック(FB)などインターネット上に匿名で日頃の不満や怒りを発散し、ストレスを解消するという風潮が強まっているが、最近では特定分野で働く人が、顧客や周囲の人から受ける「イラッとさせられる言葉」を投稿することが小さなブームとなっており、同業者から共感を集めている。
例えば、看護師版の「イラッとさせられる言葉」では、「おむつを替えてくれ」「頭を洗ってくれ」「リモコンを取ってくれ」などと使用人のような扱いを受けることや、血液を採取する際に「私は血管が細いからベテランを呼んでくれ」といった軽視されていると感じるような言葉が共感を集め、多くのユーザーにシェアされていた。
このほか各職業別の忌み嫌われる言葉としては、▽サービス業、(客に言われる)「早くしてくれ」「割引してくれない?」▽教師、(友人から言われる)「夏休みがあっていいね」▽エンジニア、「ウィンドウズをコピーしてくれる?」▽ヘアデザイナー、「イメージチェンジをしたいけど、染めたり、パーマかけたり、すごく短くはしたくない」▽記者、「取材は受けない。フェイスブックを見てくれ」──といった内容が多くの共感を呼んでいた。
また今回のブームに映画監督の陳玉勲氏もFBに、映画評論家から言われる「登場人物に奥行きがない」との批評にイラッとし、「3D映画を見に行けと言いたくなる」と投稿している。
このほか、職業以外にも▽独身者、「理想が高過ぎて相手が見つからないんでしょう」▽母親、(子供の返事)「分かってる」▽外国語学部の学生、「これを訳して」▽旅行者、(同伴者から言われる)「何でもいい(実際は何でもいいわけではない)」──といった言葉に神経を逆なでされるという声が多く見られた。
ただこうしたブームに対し精神科医は、ネット上で怒りを吐露して共感を得たとしても実際の問題解決にはならず、コミュニケーション能力も向上しないと指摘。特に顧客の要求を「難癖」と受け止めてばかりでは、1日中暗い気持ちで過ごすことになるため、同僚や上司と相談してSOP(標準作業の手順)を作成すべきと提言している。
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