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元大金控、韓国・韓信貯蓄銀を買収


ニュース 金融 作成日:2015年8月24日_記事番号:T00058873

元大金控、韓国・韓信貯蓄銀を買収

 金融持ち株会社の元大金融控股は21日、韓国の韓信貯蓄銀行(HSバンク)の全株式を韓国AONホールディングスから1,351億ウォン(約140億円)で買収すると発表した。台湾の金融持ち株会社が韓国の銀行を買収するのは初めて。元大金控は先ごろ、台湾で大衆商業銀行(TCバンク)の買収を発表したばかりだ。22日付工商時報が伝えた。

 韓国の貯蓄銀行とは、個人、自営業者、中小企業などを主な顧客とする地域密着型の金融機関で、最近海外の金融機関による買収が相次いでいる。韓信貯蓄銀は総資産3,406億ウォンで、現在ソウル市内に3店舗を展開している。9月上旬にも売買手続きを終える。

 元大金控幹部は、韓国政府がショッピングモールなどへの出店を解禁する意向を示したことから、韓信貯蓄銀の店舗数を将来的に10カ所まで増やす意向を示した。元大金控は既に韓国での証券業に進出しており、今後は証券、銀行の両輪として事業拡大を図る構えとみられる。

 一方、元大金控と大衆銀は21日の董事会で合併計画を最終的に議決した。双方は10月13日に臨時株主総会を開き、合併を正式に決議する。合併の基準日は来年2月18日となる見通しで、両行の業務統合は来年8月を見込む。合併後の銀行名は「元大銀行」で、大衆銀の陳建平董事長は新銀行の副董事長に就任する。