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7月商業売上高、小売業もマイナス成長に転落【図】


ニュース 商業・サービス 作成日:2015年8月25日_記事番号:T00058908

7月商業売上高、小売業もマイナス成長に転落【図】

 経済部統計処が24日発表した7月の商業売上高は1兆1,892億台湾元(約4兆3,000億円)で前年同月比4.4%減と、5カ月連続のマイナス成長になった。輸出不振で卸売業の低迷が続く中、小売業もマイナス成長に転じた。25日付経済日報などが報じた。

 

 小売業の7月売上高は前年同月比1.9%減の3,361億元だった。燃料業は原油価格低迷で小売価格が低下し、23.8%減の212億元だった。量販店は中元節(旧暦7月15日)セール期間中だった前年同月より6.8%減となり、百貨店は出店拡大、レストランの集客で3.5%増だったが、これらを合わせた総合商品小売業は931億元で横ばいだった。自動車バイク業は大きな買い物には縁起が悪いとされる「鬼月」(旧暦7月、今年は8月14日~9月12日)前の販促キャンペーンで2.4%増の564億元だった。

 株価急落やリストラ報道で、小売業のマイナス成長が続く懸念について、楊貴顕統計処長は、百貨店が周年慶(創業祭)セールで消費者の購買意欲を刺激できるかによると語った。

 一方、卸売業の7月売上高は8,168億元で前年同月比5.7%減だった。世界金融危機以来の6カ月連続のマイナス成長だ。うちパソコン、モバイル端末など機械器具業は9%減の3,186億元だった。主に日本からの調達減少、マイクロソフト(MS)の新OS(基本ソフト)「ウィンドウズ10」やインテルの新プロセッサー発売を前にしたPC製品購入の模様眺めが原因だ。建材業は鉄鋼価格低迷、川下の需要低下で7.7%減の640億元だった。

 飲食業の7月売上高は前年同月比2.9%増の363億元だった。