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元TSMC幹部、サムスン転職禁止判決が確定


ニュース 電子 作成日:2015年8月25日_記事番号:T00058916

元TSMC幹部、サムスン転職禁止判決が確定

 台湾積体電路製造(TSMC)の元研究開発(R&D)責任者で、韓国サムスン電子のファウンドリー事業・研究開発担当副社長に就任した梁孟松氏について、TSMCが転職禁止を求めた裁判の上訴審で、最高法院は24日、梁氏に年内いっぱいサムスンでの勤務を禁じる判決を言い渡し確定した。25日付経済日報が伝えた。

 判決はまた、梁氏がTSMCの企業秘密を使用、漏えいしてはならないと命じた。

 台湾で企業幹部の転職を競業禁止期間を超えて禁止する判決が出るのは今回が初めて。

 TSMC広報は「今回の勝訴が判例となり、梁氏には法的なけん制となる。判決はサムスンに不当な方式で悪質な人材引き抜きを行わないよう求めるものだ」と指摘した。

 梁氏は2009年2月にTSMCを退職。11年に2年間の競業禁止期間が終了後、同年7月にサムスンに転職し、企業秘密漏えいをめぐる訴訟に発展した。TSMCはサムスンの14ナノメートル製造プロセスが大きく進歩したことと梁氏の転職には関係があるとみている。