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LED電球が100元割れ、年内に撤退メーカーも


ニュース 家電 作成日:2015年8月27日_記事番号:T00058966

LED電球が100元割れ、年内に撤退メーカーも

 フィリップスによる発光ダイオード(LED)電球の価格を約30%引きした販促活動に台湾同業が追随し、一部価格が100台湾元(約370円)を割り込んだ。もはやLED電球ブランドに利益が出ない価格水準のため、在庫一掃後に事業縮小・撤退するメーカーが相次ぐとの見方が出ている。27日付電子時報が報じた。

 台湾のLED電球市場は例年第3四半期が非需要期で、11〜1月が需要期だ。しかしフィリップスは今年早くも、6.5ワット(W)製品を249元から169元に引き下げるなどの販促活動を展開。これを受けて光宝科技(ライトン・テクノロジー)傘下の光林電子(レオテック・エレクトロニクス)や錸徳科技(ライテック)などが7〜8W製品販促価格を99元まで引き下げている。

 業界関係者は、LED電球の末端価格が100元を割り込めば、販売店に取られる3〜4割のマージンを差し引くと、メーカーに利益が残らないと指摘した。

 市場では、レオテックがLED照明の末端市場から撤退する可能性があると伝えられている。ライトンは「最近の販促は短期的な市場変化への対応にすぎず、撤退するとは発表していない」と表明した。