ニュース 電子 作成日:2015年8月27日_記事番号:T00058969
IC設計最大手、聯発科技(メディアテック)は26日、孫会社の晨発科技を通じ、液晶パネル用ドライバIC設計の奕力科技(イリテック)を36億7,000万台湾元(約136億円)で買収すると発表した。晨発科技とイリテックの合併について市場では、液晶ドライバIC大手の聯詠科技(ノバテック・マイクロエレクトロニクス)、奇景光電(ハイマックス・テクノロジーズ)およびタッチコントローラIC大手の敦泰科技(フォーカルテック・システムズ)、米シナプティクスにとって脅威になるとの見方が出ている。27日付工商時報が報じた。
晨発科技はイリテックの全株式7,175万3,129株をプレミアム率15.5%に相当する1株当たり51元で取得する予定だ。今後、両社は臨時株主総会で承認を得た後、法的手続きを進める方針で、来年第2四半期に合併が完了する見通しだ。なお合併後の社名は「奕力科技」の予定で、メディアテック子会社、晨星半導体(Mスター・セミコンダクター)の傘下企業となる。
イリテックの黄啓模董事長は「Mスターとはこれまでも提携関係にあった。市場の競争が激しい中、双方のリソースを統合することでさらに多くの革新的製品を開発できるようになる」とメリットを語った。
イリテックの現在の売上構成比は、携帯電話向けが70%、液晶テレビ・モニター向けが25%となっているが、同社は今年、大型液晶パネル用ドライバICで画期的な成果を挙げており、メディアテックはこれを好感して買収を決定したとみられる。
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