28日付工商時報が中国ネットメディアの報道を基に伝えたところによると、中国銀行業監督管理委員会（銀監会）は27日、台湾の自動車大手、裕隆汽車（ユーロン・モーター）が申請していた自動車ローンを手掛ける新会社の設立を認可した。純海外企業が中国で自動車ローン事業の免許を取得するのは初めてのケース。早ければ半年後に行われる再審査に合格した後、関連業務の実施が可能となる。
裕隆汽車は今後、裕隆グループ傘下のローン会社、裕融企業（ＴＡＣ）と合弁で浙江省杭州市に自動車ローン会社を設立する計画だ。初期は中古車購入向けローンを手掛け、市場での経験を積み、事業が軌道に乗った後、新車向け業務に参入する方針で、グループが出資する中国の自動車メーカー、東風裕隆汽車や東南汽車へのサービス提供も視野に入れる。
なお裕隆グループは今回の免許取得により、中国での事業展開において生産、販売、サービス、金融の全てを網羅した形となり、今後の成長を後押しすると見込まれる。
