ニュース 社会 作成日:2015年8月31日_記事番号:T00058999
たばこは「百害あって一利なし」と知りつつも、禁煙に挑んで失敗する喫煙者が多い中、台湾では鍼灸(しんきゅう)の技術を利用して耳のツボに鍼(はり)シールを貼り付けることで禁煙を成功させるという方法が注目を集めている。
喫煙歴30年を超える50歳のある男性は、自身や家族の健康を懸念してこれまでにも、ニコチンパッチなどを利用した禁煙を試してきたが、いずれも失敗に終わった。そこで中医(東洋医学)の診療所が開設した禁煙コースに参加し、耳のツボを刺激する方法を試したところ、見事、たばこをやめることに成功したそうだ。
「耳ツボ禁煙」は、耳にある「神門」、「交感穴」「口点」「肺点」のツボに、金属粒を固定したシールを貼り付けることで鍼刺激を与えるもので、シールを貼った状態で喫煙すると、タバコの味が吐き気を催すほどまずく感じられ、吸いたい気持ちが減退するという。
中医医師の楊麗姝氏によると、ニコチンパッチやニコチンガムはニコチンの量を減らすだけで、中毒を止めることはできないが、耳ツボ禁煙は体質と新陳代謝を調整するため副作用はほとんどなく、意志の強い人であれば3カ月で成果が表れると指摘。同氏の経験では成功率は5割に達するという。
ただ同禁煙方法にはその効果が研究によって実証されていないため、政府の補助を受けられず、1回の受診で約250台湾元の費用が掛かる。こうした中、中華民国中医師公会全国聯合会(同業組合)は現在、東洋医学を用いた禁煙治療に関する認証、訓練制度を確立することで衛生福利部国民健康署と協議を進めているそうだ。
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