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連戦氏が北京到着、反対押し切りパレード参加へ


ニュース 政治 作成日:2015年8月31日_記事番号:T00059003

連戦氏が北京到着、反対押し切りパレード参加へ

 連戦・元国民党主席は30日夜、抗日戦争勝利70周年を記念して中国政府が9月3日に行う軍事パレードに出席するため、北京に到着した。1日には習近平中国国家主席との会談も予定されている。同日付中央社などが報じた。


連氏は歓迎夕食会で、台湾メディアの質問に手を振るだけで一切回答しなかった(30日=中央社)

 かつて副総統まで務めた連氏がパレードに出席すれば、「抗日戦争は共産党が要の役割を果たした」という中国による歴史歪曲(わいきょく)に台湾が加担することになるとして、台湾政府は強く反対していた。馬英九総統は「参加は望ましくないというのが中華民国の立場だ」と連氏を直接批判。行政院大陸委員会の夏立言主任委員も、「あらゆる人物の参加に賛成しない」と語っていた。

 連氏は北京で張志軍・国務院台湾事務弁公室(国台弁)主任の歓迎を受け、「抗戦を記念することは厳粛なテーマであり、両岸(中台)にとってとても重要だ」と語った。

 連氏に同行している張栄恭・元国民党副秘書長は、パレードで当時の共産党の「八路軍」と「新四軍」が「中国国民革命軍八路軍」「中国国民革命軍新四軍」という軍旗を掲げて行進することを挙げ、中国が「中国国民革命軍」の名称を隠そうとしないことが、中華民国国軍による抗日の史実を尊重していることを示すと主張した。ただ、これに対しては中国側への過大評価との指摘が出ている。