日本のＡＶ女優、波多野結衣の写真を使用した交通系ＩＣカード、悠遊カード（イージーカード）の電話による予約販売が１日午前０時に始まり、準備した１万5,000枚は午前４時18分に完売した。騒動が人気に火を付けた格好で、専用電話はつながりにくい状態が続いた。中央社電などが伝えた。
約４時間で完売したカード２種類。売り上げがチャリティー目的で寄付されるため、ファンからは「こんなに善行をしたくなったのは初めて」との声も聞かれた（１日＝中央社）
これに先立ち、柯文哲台北市長は悠遊カードの運営会社、悠遊卡公司の戴季全董事長らと会合を持ち、「公に発売することは認めず、追加発行も取りやめるように」と指示した。
しかし、悠遊卡公司は当初予定していたコンビニエンスストアでの販売を拒否された上、市長に「ダメ出し」されたにもかかわらず、電話による予約販売という「奇策」に出た。予約販売は氏名、身分証番号、連絡先だけで購入でき、年齢制限が設けられていなかったことが批判を浴びている。
鍾小平・台北市議会議員（国民党）は１日午前、柯市長と戴董事長は悠遊卡公司のブランド価値とイメージをおとしめたとして、２人を背信罪と公署侮辱罪で台北地方法院検察署に刑事告訴した。
