ニュース 政治 作成日:2015年9月1日_記事番号:T00059029
中国の抗日戦争勝利70周年記念行事に合わせ訪中している国民党の連戦・元主席ら一行は1日、中国共産党の習近平総書記(中国国家主席)と会談し、習主席は「(日本への)抗戦は台湾同胞を含む全ての人々が奮戦した結果だ。両岸(中台)同胞は歴史を忘れず、先烈(烈士)を懐かしみ、一致団結して、手を携えて両岸関係の平和的発展を図るべきだ」と述べた。抗日勝利の歴史観を共有し、中台が団結することを訴えた形だ。中央社電が伝えた。
連氏(左)と習主席(右)の会談は13年2月、14年2月に続き3度目だ(1日=中央社)
連氏は、抗日戦争勝利70周年の記念行事について、「両岸の関連記念行事はいずれも意義がある。国民党が台北で行う記念行事にも出席するが、過去を振り返り、未来を策励し、戦争を捨て、平和を確保するのが狙いだ」と指摘。「(日中戦争の)8年の全面的抗戦は両岸が非常に重視する歴史だ」と訴えた。
ただ、双方は抗日戦をめぐるそれぞれの歴史観を主張し合う一幕もあった。
習主席は第二次世界大戦中の1943年に連合国が対日方針を協議したカイロ会談で、中国による台湾の領有権回復方針が決まったことについて、「我々が血と汗で勝ち取ったものだ」と強調し、台湾の戦後処理方針決定に共産党も関与したとの認識を示唆した。
一方、連氏は「国民党軍が蒋介石の指導下で一連の会戦や大規模戦闘を通じ、日本軍に大きな打撃を与え、中国共産党軍が毛沢東の指導下で敵後方で有効なけん制を行い、日本軍や傀儡(かいらい)軍を撃滅した」と述べ、「抗日勝利」の戦功は国民党軍によるものだとの歴史観を強調した。
連氏一行は、3日には中国が抗日戦争勝利70周年を記念して行う軍事パレードなどを参観する予定だ。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722