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単独出資の中国12インチ工場、開放を閣議決定


ニュース 電子 作成日:2015年9月1日_記事番号:T00059045

単独出資の中国12インチ工場、開放を閣議決定

 行政院は31日、台湾の半導体メーカーの単独出資による中国への12インチウエハー工場新設を認めることを閣議決定した。経済部が作業中で、早ければ4日に公告する。これにより、中国での12インチ工場設置を計画しているとされるファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の投資申請が可能となる見通しだ。1日付工商時報が報じた。

 なお台湾メーカーが中国に新設する12インチ工場は3基を上限とし、採用する製造プロセスは従来通り、台湾工場より1世代遅れたものに制限される。また、中国投資を行うメーカーには台湾での先進プロセス技術の研究開発(R&D)および生産に関する投資が求められる他、技術の流出や台湾での人員削減は禁じられる。

 呉明機・経済部工業局長は、TSMCの単独出資による中国投資を認めなければ、同社の地位は中国メーカー、サムスン電子、インテルに奪われると懸念を示した。今回の開放決定で、▽台湾メーカーの世界シェア維持▽台湾における先進技術の保持▽中国半導体業界との提携──などの効果が期待できると強調した。