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デング熱患者統計、隠ぺいを否定


ニュース 社会 作成日:2015年9月2日_記事番号:T00059053

デング熱患者統計、隠ぺいを否定

 衛生福利部疾病管制署の荘人祥副署長は1日、デング熱の患者集計の遅さが指摘されていることについて、今年夏に入り、デング熱が原因とみられる死亡例が19例あったが、確定症例は4例で、残る15例については死因が完全に特定されていないため公表していなかったとし、「決して感染隠ぺいではない」と強調した。2日付蘋果日報が伝えた。


感染拡大防止のため、室内の蚊の駆除も強化している(2日=中央社)

 残る15例のうち8例は初期の検査が完了。さらにそのうち7例はデング熱に感染している疑いがあり、1例は関連がないと判定されたという。残る7例は初期検査が完了していない段階だという。

 同署によると、台湾全土のデング熱症例は5月1日から8月31日までで3,686例となり、うち台南市が3,234例、高雄市が389例を占めた。

 公式の死者数には含まれていないが、高雄市では1日、49歳の男性がデング熱とみられる症状で先月30日に死亡したとの通報があった。これまでの死者は慢性疾患がある人がほとんどだったが、男性には慢性疾患はなく、先月25日に発熱を訴えてから、わずか6日で多臓器不全を起こし死亡した。このため、専門家や高雄市政府衛生局は、異なるタイプのデングウイルスに同時感染した可能性があるとみている。

 一方、台北市政府衛生局によると、同市では1日、デング熱の疑い例7例の通報があった。1日当たりの通報件数としては今年最高で、検査結果は2日にも出る見通しだ。