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馬総統、連元主席の歴史観に不快感


ニュース 政治 作成日:2015年9月2日_記事番号:T00059055

馬総統、連元主席の歴史観に不快感

 馬英九総統は中国が抗日戦争勝利70周年の記念行事を行うことに関連し、「抗戦勝利を記念するのは、勝利を誇ることが目的ではなく、平和を追求することが目的だ」とした上で、「我々の信念は侵略の過ちは許すことができるかもしれないが、真相が忘れられることがあってはならないということだ」と強調した。2日付聯合報が伝えた。


北京を観光する連元主席(左)。発言に対しては国民党内からも多くの批判が出ている(1日=中央社)

 馬総統の発言は、北京を訪問中の連戦・元国民党主席(元副総統)が、習近平中国国家主席(中国共産党総書記)との会談で、「日本軍は国民党軍が正面で戦い、共産党軍が背後でけん制して撃滅した」と述べ、抗日戦争は国共の協力で戦われたとの史観を持ち出したことに対し、不快感を示すことが狙いとみられる。総統府の陳以信報道官は「日本に対する抗戦は前方も敵後方も国民政府が率いたもので、史実の否定は認められない」と強調した。

 陳報道官はまた、3日に北京で行われる中国軍の軍事パレードについて、「国民の参加は望ましくない」と呼び掛け、連元主席が軍事パレードに出席することは好ましくないとの認識を示した。