百貨店大手、太平洋崇光百貨（太平洋そごう）は１日、企業向けプリペイド型サービスの仏エデンレッドと提携し、ＱＲコードやシリアルナンバーの提示で利用できる電子商品券「ＳＯＧＯチケットエクスプレス」（ＳＯＧＯ即享券）を発行すると発表した。電子商品券の発行は台湾の百貨店業界で初めて。２日付工商時報などが報じた。
１年間に販売する紙の商品券を積み上げると、台北101ビル31基分に相当するという（１日＝中央社）
太平洋そごうは、企業や消費者向けに年間70億台湾元（約260億円）分の商品券を発行しており、印刷、保管、送料など大規模なコストがかかっている。黄晴雯同社董事長は、電子商品券導入は消費者の利便性向上と環境保護が目的と説明し、年内には商品券販売全体の５％を占めるとの見通しを示した。
なお世界同時株安や台湾の域内総生産（ＧＤＰ）成長率予測の下方修正、消費者信頼感指数の低下などを受け、黄董事長は同日、「周年慶（創業祭）セールが勝負だ」と指摘。10月に改装工事を終える台北敦化館がけん引し、セール期間中の業績は前年を上回ると予測した。
