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半導体4社の景気短期見通し、TSMCだけが強気


ニュース 電子 作成日:2015年9月2日_記事番号:T00059075

半導体4社の景気短期見通し、TSMCだけが強気

 半導体業界の大手4社が1日、景気の短期見通しを示した中で、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)だけが強気の予測だった。2日付経済日報が報じた。


呉ASE営運長(左3)。2〜4日開催の国際半導体展(セミコン台湾)は延べ4万3,0000人が来場する見込みだ(1日=中央社)

 TSMCの劉信生センサー・ディスプレイ業務開発処資深処長は、ファウンドリーの短期的な在庫調整は間もなく終わり、在庫水準が健全な状態に戻るとみている。スマートフォンは今後数年も半導体の成長をけん引し、IoT(モノのインターネット)市場の急成長も好材料との見方だ。

 一方、半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)世界最大手、日月光半導体製造(ASE)の呉田玉営運長は、在庫調整はまだ続いており、終了時期は要観察と語った。

 電子ビーム検査装置最大手、漢微測科技(エルメス・マイクロビジョン、HMI)の許金栄董事長は、世界同時株安で不透明感が高まっていると述べた。スマホ需要の鈍化も原因の一つで、業界はアップルの新機種発売を待ちわびていると話した。ただ、現在は単なる景気の一服で、2008年の世界金融危機の時ほど深刻化しないと予想した。

 DRAM最大手、華亜科技(イノテラ・メモリーズ)の梅国勲総経理は、上半期のDRAM市況はやや低迷したが、最近パソコン用DRAM価格が安定しており、来年は期待できると述べた。