ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

太陽電池のモテック・新日光、規制強化で中国工場移転へ


ニュース その他製造 作成日:2015年9月3日_記事番号:T00059089

太陽電池のモテック・新日光、規制強化で中国工場移転へ

 中国江蘇省の太湖流域では近年、企業が生産能力を継続して拡充している状況を受けて政府が工場排水に関する環境影響評価への審査を厳格化し、排水枠拡大が困難になってきている。こうした中、周辺に工場を設置する台湾の太陽電池メーカー、茂迪(モテック・インダストリーズ)、新日光能源(ネオソーラーパワー)は既に基準を上回る量の排水を行っているため、生産ラインを移転する必要に迫られている。3日付電子時報が報じた。

 モテックについては、整流ダイオード大手、強茂(パンジット・インターナショナル)傘下の太陽電池・モジュールメーカー、中国・江蘇艾徳太陽能科技(アイドソーラー)を買収するとの観測が伝えられており、業界関係者によると買収を機にモテックは、移転を含めた中国工場の再編を進め、太湖流域における規制強化問題を回避したい考えとされる。

 一方、新日光傘下の旺能光電(デルソーラー)も太湖流域に呉江工場を設置しているが、排水量の上限規定により、さらなる拡張が難しい状況となっており、他省での工場設置を模索しているようだ。業界では、新日光が江西省南昌市での工場設置を計画していると観測されている。