ニュース 社会 作成日:2015年9月4日_記事番号:T00059105
ペットを飼う市民がますます増える中、台北君悦酒店(グランドハイアット台北)は今月27日から、「5つ星」クラスのホテルとして初めて、ペットの犬を連れた宿泊客向けに設計された客室の提供を開始する。
グランドハイアット台北の犬連れ専用客室には既に予約が入っているという(同館フェイスブックページより)
グランドハイアット台北のペット連れ宿泊用ルームには、宿泊客の愛犬が快適に過ごせるよう犬専用の食器やシャンプー、睡眠用マットなどが用意されている。また、こうした部屋は他の宿泊客の迷惑にならないよう、同ホテル6階の後方に設置されている。
この他、花蓮県の太魯閣晶英酒店(シルクスプレイス・タロコ)では、客室内にペットを連れ込むことは禁じられているものの、ペット専用の休憩室を設置しており、従業員が世話をするサービスを提供している。同ホテルの趙嘉綺マーケティング業務総監は「最近ではペットを子供のように見なし、旅行に連れて行きたいと考える市民が増えている」と語っている。
なお行政院農業委員会(農委会)の最新統計によると、2013年時点で台湾全土で飼われている犬と猫は230万匹余りに上り、2年前比べ2割以上増加した。
また市場調査会社、ユーロモニター・インターナショナルの調べによると、台湾のペット用品市場およびペットフード市場規模は08年時点でそれぞれ64億台湾元、78億元だったが、今年は79億元、93億元まで成長すると予測されている。
こうした中、福寿実業、大成長城企業、統一企業(ユニプレジデント)、泰山企業といった食品大手メーカーが商機獲得に向けた動きを積極化させ、特に福寿実業は傘下に3つのペットフードブランドを立ち上げており、昨年は同事業の売上構成比が5%に達した。
また、統一企業傘下でセブンイレブンを展開する統一超商(プレジデント・チェーンストア)は昨年の春節(旧正月)、同社としては初めて犬専用の「年菜(おせち料理)」を発売し、4,500セット以上を売り上げた。さらに今年は、同じく統一傘下の統一速達が展開する産地直送宅急便「黒猫探検隊」で犬用の月餅販売を開始、天然食材使用をうたい、1日に100点以上を売り上げているという。
企業にとってペットはもはや、大切なお客様に格上げされているようだ。
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