新薬開発の太景生物科技（タイジェン・バイオテクノロジー）は３日、市中肺炎（普通の生活で発症した肺炎）などを適応症とする抗感染新薬「ネモノキサシン（奈諾沙星）、商品名・太捷信」の注射薬が日本で特許を取得したと発表した。４日付経済日報が報じた。
ネモノキサシンはタイジェンが2004年に米プロクター・アンド・ギャンブル（Ｐ＆Ｇ）からライセンスを取得し、経口薬も含め開発。世界の主要市場で既に184件の特許を取得している。
タイジェンは、ネモノキサシンの注射薬開発で、医者が患者の健康状態などを見て経口薬と組み合わせたり、経口薬から注射薬に切り替えやすくなる他、注射薬と経口薬の両方があればマーケティングにも有利となる上、注射薬の販売単価は経口薬より高いと説明した。
なおネモノキサシンの注射薬は中国で第３相臨床試験中で、来年発売申請を行う他、欧米、日本、新興国で引き続き授権交渉を進める計画だ。
