４日付電子時報によると、半導体メーカー、アバゴ・テクノロジーズが光ファイバー製品部門の一部を、鴻海精密工業傘下でコネクターなどの生産を手掛ける鴻騰精密科技に売却するとの観測が出ており、これについて業界関係者は鴻騰が次世代光通信向け事業を展開することが明らかとなったとの見方を示した。なお同売却案は今年11月までに手続きを終えるとみられている。
鴻海は先ごろ、鴻騰による設備調達に関する公告を行ったが、これについて業界関係者は、アバゴから光ファイバー関連設備を購入するものとみている。
観測によると、アバゴのブライアン・イングラム最高執行責任者（ＣＯＯ）は従業員に送付したメールの中で、同社は今後、光ファイバー製品部門を光学設備とそのサブシステムに分割し、光学設備部門は社内に残し、光学モジュールおよびアクティブ光ケーブル（ＡＯＣ）といったサブシステム業務は鴻騰に売却すると通達したとされる。
さらに同メールではアバゴが米カリフォルニア州、メキシコ、シンガポールに抱える従業員900人以上が鴻騰に移籍するとの内容が含まれていたという。
