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国民党の洪秀柱候補、出馬貫徹を強調


ニュース 政治 作成日:2015年9月7日_記事番号:T00059132

国民党の洪秀柱候補、出馬貫徹を強調

 国民党の総統選公認候補、洪秀柱同党副主席(立法院副院長)は3日間の選挙運動中断後、6日に記者会見を開き、長文の声明を読み上げ、「自らの信念のために最後まで奮闘し、決して萎縮しない」と述べ、選挙戦を最後まで戦い抜く姿勢を強調した。


洪氏はトレードマークの白いシャツとジーンズ姿で登場した(6日=中央社)

 これに先立ち、洪氏は自身のフェイスブック(FB)に今月2日、「選挙活動をいったん取りやめ、検討と熟考をしたい」と書き込んだ。このため、支持率低迷を受け、洪氏が出馬を取りやめるのではないかという観測も出ていた。

 洪氏の支持率が低迷する一因として、国民党の基本路線よりも「対中傾斜」が強いとされることがある。そこで洪氏は事前に声明内容を党幹部との間で調整し、「一つの中国、それぞれの解釈(一中各表)」という「1992年の共通認識」に立ち返る内容を声明に盛り込んだ。このため、選挙運動の中止は、対中傾斜を警戒する有権者に配慮した選挙戦略の練り直しが目的だったとみられる。

 洪氏は現在、後から出馬を表明した宋楚瑜親民党主席にも支持率で抜かれるなど、苦しい戦いを強いられている。しかし、声明は専ら民進党の公認候補、蔡英文同党主席のみをライバルとして挙げ、「蔡氏を招き、与野党の悪闘や偏見に基づくポピュリズムを終結させ、説明と弁証によって、国家統治理念を有権者の選択に委ねたい」と述べた。