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松山文創区のレッドドット博物館、市の修繕対応不満で撤退も


ニュース 商業・サービス 作成日:2015年9月7日_記事番号:T00059140

松山文創区のレッドドット博物館、市の修繕対応不満で撤退も

 台北市松山区の松山たばこ工場跡を再開発した「松山文創園区」に2013年にオープンした博物館、「レッドドット・デザイン・ミュージアム・タイペイ」が、水漏れ、亀裂など施設の修繕を市政府に要求したものの、遅々として対応が取られないことからこれを不満として撤退および賠償請求を検討している。7日付聯合報が報じた。


館内は大雨が降るたびに水漏れしている(6日=中央社)

 レッド・ドット・デザイン・ミュージアムはドイツのエッセン、シンガポールに続き、世界で3館目として台北市に開設された。エッセン館には「デザイン界のオスカー」と称される国際的工業デザイン賞「レッド・ドット・デザイン賞」の受賞作品が展示されることで知られる。

 同館の鄭雯瑄執行総監は、これまでに館内の壁など48カ所に亀裂が見つかっている他、3カ所で水漏れ、6カ所で床に段差が生じており、参観環境が悪化している上、台風時には展示物が破損する事態も発生したと指摘。しかし台北市政府は施設の修繕義務を果たしておらず、事態を放置していると批判し、撤退を検討していると語った。

 これに対し台北市政府文化局は、博物館に隣接する用地で遠雄企業団(ファーグローリー・グループ)が建設中の台北文化体育園区(通称・台北ドーム)の影響として、遠雄が賠償すべきとの考えを示した。