ニュース その他製造 作成日:2015年9月7日_記事番号:T00059143
米国が中国製タイヤに対し、反ダンピング(不当廉売)関税および反補助金関税を課すことが確定的となったことを受け、タイヤ材料のカーボンブラックを生産する中国合成橡膠(CSRC、中橡)や合成ゴム大手、台橡(TSRC)が第3四半期の業績に影響を受けそうだ。7日付蘋果日報が報じた。
中橡によると、中国で生産されるタイヤの3分の1〜2分の1は米国に輸出されており、その米国で懲罰的関税の適用が確定的となったことで今年上半期の中国製乗用車用タイヤ(PCR)輸出量は23.8%減少。同国内のタイヤ生産設備稼働率は60%まで落ち込んだ。さらに石油価格の下落も加わって第3四半期はカーボンブラック価格の下落が続いている。
中国タイヤ市場は成長を持続しているものの、地場の同業がカーボンブラックの生産能力を急速に拡大し、供給過剰となっている上、米国向け輸出が阻害されたことで中橡のカーボンブラック事業は上半期、1億8,800万台湾元(約6億8,000万円)の赤字を計上した。
また台橡も中国製タイヤへの懲罰関税や合成ゴム価格の下落を受け、中国江蘇省の南通ニトリルゴム(NBR)工場では第3四半期、収益が圧迫される見通しだ。
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