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薬の二重処方、健保対象外に


ニュース 医薬 作成日:2015年9月9日_記事番号:T00059196

薬の二重処方、健保対象外に

 衛生福利部中央健康保険署(健保署)は、個人が不注意で紛失するなどして、同一医療機関で同じ薬の二重処方を受ける場合、全民健康保険による給付対象外とする措置を10月から全ての医療機関に拡大することを決めた。9日付聯合報が伝えた。

 対象は降圧剤、高脂血症薬、血糖降下薬、統合失調症治療薬、安眠鎮静剤、抗うつ薬の6種類で、既に今年7月から大型の総合病院(医学センター、地域拠点病院)で実施されている。来年7月以降は、異なる医療機関で同じ薬の二重処方を受ける場合も給付対象外となる。

 同署の統計によると、降圧剤の場合、今年4~6月の二重処方による健保給付は1,210万台湾元(約4,500万円)に上り、金額が最も最も多かった。以下、血糖降下薬、高脂血症薬が続いた。6種類の対象医薬品の合計では4,053万元、それに伴う薬事サービス料は1,143万元だった。

 6種類の対象医薬品に対する健保給付は年間490億元で、二重給付分が占める割合はごくわずかだが、同署は二重処方による過剰服用で健康を害する恐れがあるとして、6種類を対象に含めることを決めた。