ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

北里第一三共ワクチン、国光生技から原液調達


ニュース 医薬 作成日:2015年9月9日_記事番号:T00059197

北里第一三共ワクチン、国光生技から原液調達

 北里第一三共ワクチン(埼玉県北本市)は8日、台湾の同業、国光生物科技(アディミューン)からインフルエンザ用のワクチン原液の供給を受ける内容の提携で合意した。


詹董事長(右)と荻田健・北里第一三共ワクチン社長(左)が提携枠組み協定に署名した(国光生技リリースより)

 日台のワクチン産業によるこの種の提携は初めてで、国光生技にとっては海外進出の重要な第一歩となる。

 北里第一三共ワクチンは、インフルエンザ用ワクチンの生産能力が不足する中、独自の工場拡張には巨額の投資が必要になる上、日本の同業他社への生産委託も工程上困難だったため、国光生技との提携を決めた。

 9日付工商時報によると、調印式に出席した蕭万長前副総統は「今回の調印は台湾のワクチンが海外に踏み出したことを示すもので、最も進んだ日本との提携は、台湾のバイオテクノロジー産業にとって新たな時代の幕開けとなる」とあいさつした。

 国光生技の詹啓賢董事長は「歴史的に重要な意義を持つ。今回の提携に基き、台日双方が高品質ワクチンのサプライチェーンを共同で構築し、国際市場を開拓していくことを期待している」と述べた。

 北里第一三共ワクチンは、製薬大手の第一三共が80%、学校法人北里研究所が20%を出資して2011年に設立され、ワクチンの開発、製造を行っている。