ニュース 社会 作成日:2015年9月10日_記事番号:T00059212
自殺しようと死に場所を探していた女性に偶然出会った2人の女子大生が、かき氷を食べようと彼女を強引に誘い、自殺を思いとどまらせることに成功。その機転の良さに捜索に当たった警察官も賛辞を送っている。
台中市に住むうつ病を患った31歳の女性は今月3日夕方、死のうと思い詰め、遺書を残して自宅を後にした。山中の崖から飛び降りようと考えた彼女はバイクに乗って同市東部の大坑地震公園(北屯区)へ到着。しかし飛び降りて死ねそうな場所がなかったことから、近くを散歩中だった女子大生2人組に「ここよりもっと高い場所はある?」と尋ねた。
その質問をいぶかしく思った女子大生たちは、相手の表情が暗く沈んでいることに気付き、直感的に彼女が自殺を考えていると察した。そこで互いに目配せした上で、「もっと高い所」へ行くという女性の予定を無視し、「公園の向かい側に芋円(タロイモ団子)かき氷の有名店があるから、一緒に行きませんか?」と誘った。
誘いを受けた女性は最初、乗り気ではないそぶりを見せたものの、彼女を一人にしてはいけないと考えた女子大生2人があきらめず「すぐそこですよ」などと粘り強く誘い続けたところ、ついに彼女も同行することを承諾した。
店に着いた3人は1人1杯ずつかき氷を注文。女子大生は女性の気持ちをほぐそうと、かき氷を食べながらあれこれ話題を探して彼女に話し掛けた。
一方、死のうと考えた女性が自宅に残した遺書を見た家族は慌てて警察に通報し、彼女の乗ったバイクのナンバーを告げて捜索を依頼した。警察は携帯電話の発信場所などを頼りに捜索を進め、かき氷店の前に止めてあった彼女のバイクを発見。店の中に入ったところ、そこには笑顔でおしゃべりをする3人の女性の姿があった。
機転と思いやりで見知らぬ人間の命を救った女子大生2人に対し警察官は「大したものだ。台湾で一番美しいのはやっぱり人の心だ」と賞賛を惜しまなかった。
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