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iPhone6s、台湾発売は9月末以降に


ニュース 電子 作成日:2015年9月10日_記事番号:T00059236

iPhone6s、台湾発売は9月末以降に

 米アップルは現地時間9日、スマートフォン最新機種で4.7インチの「iPhone6s」、5.5インチの「iPhone6sプラス」、12.9インチの大画面タブレット端末「iPad Pro」などを発表した。iPhone6s/6sプラスは今週12日より米国、日本、中国、香港など12カ国・地域で予約受付を開始、今月25日から出荷する。台湾は第1弾発売国・地域から外れ、9月末〜10月初めの発売と予想されている。中央社などが10日伝えた。


iPhone6sシリーズの本体カラーにはローズゴールドが加わった(アップルリリースより)

 iPhone6s/6sプラスは64ビットA9プロセッサーを搭載し、前モデルのA8よりCPUで70%、GPUで90%高速化したとうたう。また、ディスプレイを押した圧力の違いを感知して操作できる「3Dタッチ」機能を搭載。3Dタッチと組み合わせた「ライブフォト」機能では、撮影した写真をプレスすることで、撮影時の被写体の動きを音声付きの動画として再生できる。1,200万画素の背面カメラは4K動画撮影に対応している。

 台湾での販売価格は未発表。米国のアップル公式ホームページでは、iPhone6sの本体価格は16ギガバイト(GB)で649米ドル、iPhone6sプラスは同容量の749米ドルからとなっている。

 一方、iPad Proは従来のiPadの最大9.7インチから一気に大型化した。法人市場を狙っているとされる。発売は11月。本体価格はWi-Fi 32GB版が799米ドル、128GBが949米ドル、Wi-Fi+セルラー128GB版が1,079米ドル。

出荷1割減も

 アジア系外資証券会社によると、アップルがiPhone6sシリーズの部品調達を1カ月早めた結果、部品メーカーによる第3四半期の同機種向け出荷は3,000万台分に達するが、10月には出荷ピークに達し、第4四半期出荷は5,500万台分と前年同期のiPhone6向けより15%減少すると予想。また、iPhone6s組み立てメーカーの下半期出荷台数は7,800万台の予測で、うち第4四半期は前年同期のiPhone6出荷台数より12%減少すると予想した。3Dタッチ機能がどれくらい人気を呼ぶかがiPhone6sの販売を左右するとの見方だ。

新味不足、関連株は軒並み下落

 市場は「iPhone6s」シリーズは新味を欠いたと受け止め、同機種への買い替え需要に懸念が生じたとして、アップルのニューヨーク株式市場での株価は9日、前日比1.92%下落した。これを受け10日の台湾株式市場では、カメラレンズの大立光電(ラーガン・プレシジョン)が2.83%下落した他、筐体の可成科技(キャッチャー・テクノロジー)は1.63%、組み立ての鴻海精密工業が1.05%、和碩聯合科技(ペガトロン)が0.81%、タッチパネルの宸鴻集団(TPKホールディング)が0.43%など、アップル関連の代表的な銘柄が軒並み安値となった。

 一方、「iPhone6s」の新味不足は宏達国際電子(HTC)にとっては好材料となり、同社の株価は前日比5.57%上昇して引けた。

アップルストア、微風信義に初進出か

 台湾初となるアップルの直営店「アップルストア」が、ショッピングセンター大手、微風広場(ブリーズセンター)が台北市信義区に11月開業予定の「微風信義」にオープンするとの観測が浮上している。ただ、微風広場は「微風信義の1階にはルイ・ヴィトン、ティファニーなどファッション、宝飾品ブランドの大型店舗を計画しており、アップルストアはまだない」とコメントした。3C(コンピューター、通信、家電)製品関連業者は、アップルストアは同区の複合商業施設「ネオ19」や、鴻海科技集団(フォックスコン)による3C(コンピューター、通信、家電)製品の大型販売店、三創数位生活園区(同市中正区)での出店の方が向いていると指摘した。