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中国人旅行者の受け入れ枠、蔡主席「縮小しない」


ニュース 商業・サービス 作成日:2015年9月11日_記事番号:T00059245

中国人旅行者の受け入れ枠、蔡主席「縮小しない」

 民進党の総統選公認候補、蔡英文主席は10日観光政策を発表し、政権獲得後に中国人旅行者の受け入れ枠を縮小することはないと明言した。11日付工商時報が報じた。


蔡主席(前)は「中国人の来台旅行者増加は、民進党政権時代に政策の基礎をつくったからだ」と強調した(10日=中央社)

 ただ蔡主席は、多くの中国人旅行者が来台するようになったことで、台湾旅行の品質、旅行業界の経営環境、台湾人の生活環境などが悪化していないかと懸念を示した。その上で、対応策として中国人自由旅行者、良質ツアー、高級ツアーの受け入れ枠を拡大する他、中国人のビザ申請の段階で行き先、時間帯などに応じてツアー路線管理を行い、観光名所などでの混雑を防ぐ考えを示した。

 この他、蔡主席は旅行客の新規開拓に向け、東南アジア諸国連合(ASEAN)のうち、既にノービザとしたシンガポール、マレーシアだけでなく、他の8カ国も段階的にノービザとする方針を示した。

 さらに、交通系ICカードの悠遊カード(イージーカード)、一卡通(Iパスカード)の運営会社と協力して、外国人旅行客が自国通貨でチャージして台湾で利用できる観光カードを発行する構想も明らかにした。

洪副主席、恒春空港の中台便支持

 一方、国民党の総統選公認候補、洪秀柱同党副主席(立法院副院長)は同日、屏東県恒春鎮の温泉ホテル、墾丁馬尔地夫温泉大飯店の張栄南董事長が、同鎮の恒春空港を中台直航便が運航できるよう拡張し、まずアモイ間のチャーター便を試験運航するよう求めたのに対し、「実現は可能だ。政権獲得後に全力を尽くす」と語った。