ニュース 石油・化学 作成日:2015年9月14日_記事番号:T00059289
台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下、台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)は、ディーゼル油(軽油)に対する価格差別化を実施した結果、ディーゼル油の国内シェアを17%から20%に高めることに成功した。13日付経済日報が伝えた。
同社は今年2月に価格差別化策を導入して以降、ディーゼル油価格を台湾中油(CPC)に比べ1リットル当たり0.3台湾元(約1.1円)安く設定した。その結果、交通部台湾鉄路管理局(台鉄局)のディーゼル油入札で落札を成功するなど成果が上がっている。
台塑石化は給油所の数が527カ所で、CPCの1,584カ所には及ばないため、ガソリンではシェア上積みが難しいと判断。CPCに比べ生産量で優位にあるディーゼル油(台塑石化・年1,082万キロリットル、CPC・年628キロリットル)で、政府系企業、民間物流業などを対象に売り込みを強化した。
ディーゼル油に関しても、政府入札では便利な供給拠点の提供が求められているため、これまでは供給拠点の数ではCPCに太刀打ちできなかった。そこで、台塑石化は安価な価格設定で落札を目指し、政府による入札案件でCPCの牙城に風穴を開けることに成功した。
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