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国泰金控、中国でアリババ系金融と合弁経営


ニュース 金融 作成日:2015年9月15日_記事番号:T00059300

国泰金控、中国でアリババ系金融と合弁経営

 金融持ち株会社、国泰金融控股(キャセイ・フィナンシャル・ホールディングス)は14日董事会を開き、中国損保子会社の国泰財産保険が増資を実施し、中国電子商取引(EC)大手、阿里巴巴集団控股(アリババ・グループ・ホールディング)傘下の金融サービス会社、螞蟻金融服務集団(アント・フィナンシャル・サービシーズ・グループ)から12億人民元(約230億円)の出資を受け入れることを決議した。螞蟻は増資後の株式の60%を取得し、螞蟻主導の中台合弁経営となる。15日付工商時報が伝えた。


李総経理(中)は、従来型の販路で中国に進出していては成長が遅れると指摘した(14日=中央社) 

 今回の出資受け入れは、中国で拡大が見込まれるインターネット金融市場に参入を図るのが狙いだ。

 国泰財産保険は現在、国泰人寿保険と国泰世紀産物保険の合弁で、資本金は8億人民元だが、螞蟻からの出資受け入れで、資本金が20億人民元となる一方、既存株主の出資比率は40%に低下する。

 国泰金控の李長庚総経理は「社内では(螞蟻に)買収されるとは考えていない。董事会の定員5人のうち2人を占めるにとどまるが、インターネット金融の神髄を学べると期待している。戦略的意義は経営支配よりも大きい」と説明した。

 螞蟻は電子決済ツールの「支付宝(アリペイ)」、電子マネーの「余額宝」、少額融資の「螞蟻小貸」などのブランドを展開し、ユーザー数は4億人を超える。