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デルタ、医療機器に参入


ニュース 電子 作成日:2015年9月15日_記事番号:T00059312

デルタ、医療機器に参入

 電源アダプター最大手の台達電子工業(デルタ・エレクトロニクス)は14日、医療機器の環瑞医投資控股(スイスレイ・グローバル・ヘルスケア・ホールディング、SRG)の株式19.55%を9億900万台湾元(約33億6,000万円)で取得し、最大法人株主になった。デルタが医療機器事業に出資するのは初めて。今後はSRGのスイスブランドを通じて、デルタは部品を欧米の医療機器、バイオ市場に供給できる見込みだ。15日付経済日報が報じた。

 デルタは市場外取引でSRGの株式2,772万株を1株32.8元で取得した。SRGの14日終値計算でディスカウント率は8.7%。

 デルタの海英俊董事長は、SRGに電源を長年供給しており、両社の関係は良好と説明した。今回の出資を通じ、デルタの研究開発(R&D)、製造能力にSRGが強みとするブランド、販路、マーケティングを合わせれば、双方ともさらなる成長を遂げることが可能と強調。来年末までに乳幼児用エックス線システムを共同開発する計画だと明かした。

 外資系証券会社は、欧米の医療機器はこれまで多くが欧米メーカーの部品を使用していたが、台湾メーカーの技術は既に成熟しており、デルタはSRGとの提携でチャンスをつかめると指摘した。