金融監督管理委員会は15日、富邦人寿保険が韓国・現代自動車（ヒュンダイ）グループ傘下の生命保険会社、現代ライフ生命保険に61億1,700万台湾元（約230億円）を出資し、株式48％を取得する申請を認めると発表した。富邦人寿は現代ライフ生命の取締役会11議席のうち５議席を獲得し、ＣＩＯ（最高運用責任者）などの人事権を得る。中央社電などが報じた。
富邦人寿は、ヒュンダイグループは世界５位、韓国１位の自動車グループ、かつ韓国で２番目に大きい財閥で、融資、クレジットカード、生保など金融業務も手掛けると指摘。両社グループは交流や業務提携を通じて関係を深めたいと表明した。
金管会によると、現代ライフ生命は1989年設立のグリーンクロスライフが前身。12年にヒュンダイグループが出資し、社名変更した。14年末時点の総資産は1,344億元で韓国20位。
金管会は、台湾の保険会社が韓国の保険事業に投資する初めてのケースで、台湾の金融機関のグローバル化、国際競争力向上につながると指摘した。
