ニュース 金融 作成日:2015年9月16日_記事番号:T00059332
政府系の兆豊国際商業銀行(メガ・インターナショナル・コマーシャル・バンク)が人民元定期預金1カ月物の金利を4%に設定したのをはじめ、台新国際商業銀行(台新銀行)は3カ月3.8%、日盛国際商業銀行(日盛銀行)は9カ月3.5%、シティバンクは14日3.58%と各行が高金利キャンペーンを打ち出している。人民元に下押し圧力がかかる一方、オフショア市場間の利ざやに目を付け、人民元を調達することが狙いだ。16日付経済日報などが報じた。
金融業界の幹部によると、8月の人民元切り下げで、オフショア市場の人民元レートが急落し、中国国内のオンショア市場とのレート差が0.1ポイントまで広がった。香港などオフショア市場で人民元定期預金の解約、米ドルなど外貨への両替が相次ぎ、オフショア市場の人民元が不足、銀行間取引金利が20%に上昇した。こうした中、一部銀行では、銀行間取引で報酬を得るため、高金利でも個人投資家から人民元資金を集めようとする動きが強まった。
一方、中央銀行が15日発表した8月末時点の人民元定期預金残高は3,297億8,900万人民元(約6兆2,300億円)と前月比68億5,600万人民元(2.04%)減少した。減少金額、減少率は2013年2月の開始以来で最大だった。うち外国為替取扱銀行(DBU)は2,799億9,900万人民元で1.03%減少、銀行のオフショア銀行部門(OBU)は497億9,000万人民元で7.33%減少した。
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