ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2015年9月16日_記事番号:T00059333
国際原油価格の下落に伴い米国でのシェールオイル採掘が激減しており、これに受けて台湾鉄鋼メーカーによる、採掘に使われるアメリカ石油協会(API)規格鋼管の対米販売が大幅に落ち込んでいる。16日付工商時報が報じた。
中鴻鋼鉄の販売量は単月で1,000~2,000トンで、ピーク時より約8割減少している。同社は、米シェールオイルの採掘コストが1バレル当たり40~50米ドルならば原油価格とほぼ同水準だが、採掘コストが50〜70米ドルに上昇すれば赤字で採掘が見送られ、鋼管需要がさらに減ると懸念を示した。
高興昌鋼鉄も、API鋼管の輸出量は単月400~500トン前後と8割ほど減少している。同社は米国から石油輸送管に対し反ダンピング(不当廉売)税2.34%の初期判定を受けたことも影響したと説明した。
燁輝企業(YP)も対米輸出量が単月1,000~2,000トンと、総生産能力1万トンの10~20%にとどまっている。
業界関係者は、受注回復には原油価格の上昇を待つしかないとの見方を示した。
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