ミャンマーの大手銀行、協同組合銀行（ＣＢ銀行）は16日、年末のヤンゴン事務所開設に向けた準備を進める台湾の合作金庫銀行と提携覚書（ＭＯＵ）を交わした。さらに同じくヤンゴンに事務所を開設する台湾銀行ともきょう（17日）ＭＯＵを交わす。台湾の銀行は依然、ミャンマー支店の開設認可を受けていないが、既に地場銀行との戦略提携に向けた動きを活発化させているようだ。17日付工商時報などが報じた。
合作金庫銀の主管は、農業・漁業、中小企業向け融資、コミュニティー・ファイナンスに加え、協調融資（シンジケートローン）業務が提携の重点となると説明。ただ事務所では融資業務を行うことができないため、同行では国際金融業務支店（ＯＢＵ）やマニラおよびプノンペンの海外支店を通じてミャンマーでの協調融資に参加していくと語った。
今回のＭＯＵ締結を仲介した台緬経貿文化交流協会の楊岐理事長は、ミャンマーでは現在、インフラの整備が進んでおらず、今後米ドルで海外から設備などを調達する際、台湾の銀行が重要な役割を果たすことになると指摘した。
