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ナンバープレートは「イヌ派」?排除リストに議論


ニュース 社会 作成日:2015年9月21日_記事番号:T00059396

ナンバープレートは「イヌ派」?排除リストに議論

 自動車やバイクのナンバープレート番号不足解消のため、台湾では2013年にアルファベット部分が3文字の新プレートを導入した。その際、海外の事例などを参考に「FUC」や「SEX」といった問題視されそうな組み合わせはあらかじめ排除されており、このほどその「ブラックリスト」が公開された。しかしその中に「CAT」が掲載されている一方で、「DOG」は含まれていないことが分かり、「ネコを冷遇している」と議論になっている。

 ナンバープレートの発給を管轄する公路総局によると、政治、宗教、性的な意味合いを含むもの、罵倒語に関するもの、マイナスイメージを持つ組み合わせとなるナンバーは排除する方針としており、今回、同機関が排除する方針を固めている組み合わせのリストを公開した。

 同リストには「KMT(国民党)」や「DPP(民進党)」など特定政党の略称、米白人至上主義団体の略称「KKK」、「GAY」、「ASS」、「MAD」といった組み合わせが含まれており、これら英字のプレートを持つ車を路上で見かけることはない仕組みになっている。

 しかしこのリストには「CAT」が掲載されている一方で「DOG」が含まれていない、また旧ソ連の諜報機関「KGB」がリストに挙がっている一方で米国の「CIA」がないなどバランスの悪さが指摘され、議論となっている。

 ただこれについては、英字の組み合わせについてのブラックリストを作成する前段階で、ローマ字の「I」と「O」は数字の「1」と「0」に見間違えやすいため一括して不使用とすることを決めており、「DOG」と「CIA」は既に排除されていたことが明らかとなっている。

 なお公路総局ではこれまで、一部の英字組み合わせを含むナンバープレートをオークション販売しており、これまで約2億7,000万台湾元の収益を上げている。オークションが人気を呼ぶ中、同局では、順番通りに発給した場合、7年後に出現すると予想されている「BMW」と「1111」などゾロ目数字の組み合わせからなるプレート20〜30枚について、今年末に前倒しでオークションに掛ける計画だ。特に縁起の良い数字とされる「8888」との組み合わせの場合、落札額はこれまでの最高額200万1,000元を超えると予想されている。

 さらに今後も、問い合わせの多い「IBM」、「HTC」、「NBA」なども同様の方式で競売に出す方針だ。