ニュース 社会 作成日:2015年9月23日_記事番号:T00059452
日本の人気漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(通称・こち亀)は、台湾でもアニメ版が「烏龍派出所」のタイトルでテレビ放映されたことから広く親しまれている。そして最近、屏東県にある派出所の旧名が、台湾版「こち亀」と同じであることが分かって人気を呼んでいる。
「犯罪予防大使」に任命された林偵査佐(前中)。「光栄だが、顔が知られて潜入捜査はできなくなりそうだ」と語った(屏東県警察局リリースより)
現在の屏東県新園郷烏龍村、興龍村など一帯はかつて日本統治時代に「烏龍庄」と呼ばれ、「烏龍警察官吏派出所」が設置されていた。そして戦後、同派出所は台湾版こち亀と同じ「烏龍派出所」に改称された。しかし中国語で「烏龍」には「ドジ」や「間抜け」という意味もあるため、同派出所は1991年に「興龍派出所」に改称された。
だが改称後、なぜか管轄エリアで犯罪が頻発するようになったことから、同派出所は地元住民から旧名の「烏龍派出所」と呼ばれ続けたそうだ。
そんな中、台湾でこち亀が放映され人気を呼ぶと、観光客が訪れて記念写真を撮るようになった。屏東県警察局でもPRに生かそうと、こち亀の主人公、両津勘吉に似ていた地元警察官の林文欽・偵査佐(46)に同じコスチュームを着せて撮影し、立て看板にして設置した。
その林偵査佐が21日、烏龍派出所を訪れたところ、瞬く間に住民や観光客が集まり、「両さんに本当によく似ている」との声が上がり、「まゆ毛をつなげなきゃ」「げたを履いて」「腕まくりして」など、さらに似せようと次々と要求が寄せられた。
地元からは、興龍派出所の名称を元の烏龍派出所に戻してほしいとの声も出ている。屏東県警察局は「改称する予定はない」とているが、今後も交通安全や犯罪防止キャンペーンにこち亀人気を活用したい考えだ。
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