ニュース 電子 作成日:2015年9月23日_記事番号:T00059474
中台IC設計業者の指紋認証チップが大手携帯電話ブランドに相次いで採用される中、同チップのオファー価格は従来の7〜8米ドルから急落し、最近5米ドルを割り込んだ。業界関係者は、中台IC設計業者が値下げによる受注戦略を続ければ、同チップのオファー価格は年末から来年初めにかけて4米ドル以下へと、今年上半期比で5割下落すると予想した。23日付電子時報が報じた。
中台IC設計業者は早くから指紋認証チップの開発を開始していたが、同チップおよびモジュール製品の認証手順が複雑、携帯電話ブランドが調達に慎重などの理由で、米シノプシス、スウェーデンのフィンバープリント・カーズ(FPC)、ノルウェーのIDEXなどが世界市場を掌握し、オファー価格は7〜8米ドルを維持していた。
しかし今年上半期、台湾の神盾(イージステクノロジー)の指紋認証チップがサムスン電子のミドルエンドスマートフォンに採用され、中国の深圳市匯頂科技(Goodix)も同国の大手携帯電話ブランドから大口受注を獲得。台湾の敦泰電子(フォーカルテック・システムズ)、義隆電子(ELAN)、中国の上海思立微電子科技なども高いコストパフォーマンスをアピールし、世界市場参入に成功した。
中台IC設計業者は、今後の受注、量産が順調にいけば、世界の指紋認証チップ市場で引き続きシェアを拡大すると見込まれている。
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