ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2015年9月30日_記事番号:T00059546
鉄鋼最大手、中国鋼鉄(CSC)の鄒若斉董事長(64)が経済部に退職願を提出し、認められたことが25日夜、明らかとなった。後任の董事長には宋志育総経理が、総経理には林弘男・執行副総経理、執行副総経理には王錫欽・技術部門副総経理がそれぞれ昇格する見通しで、CSCは10月1日に董事会を開催して新たな人事を決定する方針だ。26日付工商時報が報じた。
観測によると、鄒董事長の退職は今月14日の時点で既に経済部の承認を得ており、25日午後にCSC内部で開かれた幹部会議にて発表されたもようだ。
定年退職の65歳まで1年を残しての突然の退職については、「近年の世界的な鉄鋼産業の深刻な低迷を受けて輸出が悪化している上、台湾と諸外国との経済協定締結交渉が遅々として進まず、苦況を脱する見通しが立たないことで疲れてしまった」などと指摘されている。
一方、政治経済に詳しいコメンテーターの謝金河氏は、政府系企業CSCの董事長人事は時の政権の意向によって左右されるが、鄒董事長も馬英九総統の意向を受けて就任したと指摘。来年1月に行われる総統・立法院選挙で政権交代が濃厚な情勢の中、「鄒董事長はいち早く身の振り方を決めた」との見方を示した。
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