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ASE違法排水事件、二審で逆転無罪に


ニュース 電子 作成日:2015年9月30日_記事番号:T00059555

ASE違法排水事件、二審で逆転無罪に

 2013年に摘発された半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)最大手、日月光半導体製造(ASE)高雄K7工場の違法排水事件で、二審の台湾高等法院高雄分院は29日、同社に対する300万台湾元(約1,100万円)の罰金刑と関係者に対する執行猶予付き有罪判決を破棄し、被告の逆転無罪を言い渡した。30日付蘋果日報が伝えた。

 ASEは5,000トンを超える強酸性の工場廃水を高雄市の後勁渓に流したとして、廃棄物清理法(廃棄物処理法)違反の罪で起訴されていた。

 二審は問題の廃水が処理後に排出されたものだとし、廃棄物清理法が定める「有害産業廃棄物」のみだりな廃棄には当たらず、水汚染防治法(水質汚染防止法)に基づき責任を問うべきだと指摘。その上で、事件発生当時、水汚染防治法の罰則規定がなかったため、刑事責任は問えないとした。

 高雄地方法院検察署は29日、「廃水が廃棄物ではないという論理はあり得ない」として、上訴する考えを示した。