ニュース 社会 作成日:2015年10月1日_記事番号:T00059559
台風21号(アジア名・ドゥージェン)来襲を受けて桃園国際空港の運航が大幅に乱れた影響で、中秋節(旧暦8月15日、今年は9月27日)連休を利用して海外や離島へ出掛けていた旅行者の帰途に深刻な遅れが生じている。
澎湖の馬公空港は、台湾本島への帰路便を待つ人たちであふれた(中央社)
桃園空港では台風の影響を受けた28日に300便以上が遅延、または運航中止となったため、29日より離着陸数を増やし、遅延便の消化に当たった。しかし同空港では現在北滑走路の改修工事が行われており、南滑走路のみ航空機の離着陸が可能となっていることから、駐機場から滑走路にかけて離陸待ちの深刻な渋滞が発生。あたかも「回転寿司」のような状態となった。
着陸便についても同様で、空港上空には着陸許可を待って旋回する航空機があふれ、処理能力を超えたため、管制塔は待機空域を拡大する事態となった。それでも待機時間は平均で1時間30分に上ったという。
こうした中、待機中に燃料不足となり、給油のため香港国際空港へと向かった便もあったようで、同便に搭乗していた台湾人旅行者は既に同空港で2泊するはめになっている。
また、9月24日から修学旅行で日本へ渡航していた宜蘭県の女子高生および教師38人は、29日午前9時50分の中華航空便で帰台予定だったが、これが午後4時過ぎに変更となった上、さらに遅延が続き、搭乗口で午後9時過ぎまで待機させられたあげく、運航中止となった。
この他、澎湖の馬公空港は台湾本島へ戻る予定で足止めされた旅客が一時最大で3,000人に上った。金門の尚義空港でも約300人が30日夜になっても取り残されたままとなり、航空会社のカウンターで「早く家に帰りたい」「追加便を出せ」などと抗議した。
なお桃園空港では通常、1日平均延べ600機が離着陸を行うが、これを29日は724機、30日は692機に増やしており、空港運営会社、桃園国際機場公司は、早ければ今日中に正常な運航を回復できるとの見通しを示している。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722