華碩電脳（ＡＳＵＳ）傘下のＩＣ設計、力智電子（ＵＰＩセミコンダクター）が今月、従業員の２割を削減するとの観測が浮上した関連で、ＡＳＵＳも人材補充を停止したとメディアに報じられた。ＡＳＵＳの呉長栄財務長は30日、力智の観測は認めたが、ＡＳＵＳは成長するスマートフォン事業などで求人を続けると強調、報道を否定した。１日付経済日報などが報じた。
市場では、宏碁（エイサー）が台湾部門の従業員15人、約8.3%を削減するとの観測が浮上したことで、ＡＳＵＳも人員を削減すると伝えられた。
ＡＳＵＳは、力智の人事にＡＳＵＳは関与していないと説明した。力智の従業員は200人以上で、会社都合の退職は約10人、残り約30人は自己都合で離職するもようだ。
力智は2005年設立で、ＡＳＵＳが12年に53％出資して子会社化した。資本金は12億台湾元（約44億円）。ＡＳＵＳの他、技嘉科技（ギガバイト・テクノロジー）や中国の聯想集団（レノボ）などが顧客だ。上半期に約１億1,900万元の損失を出していた。
