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シャープ液晶事業買収、鴻海は2千億円準備か


ニュース 電子 作成日:2015年10月1日_記事番号:T00059581

シャープ液晶事業買収、鴻海は2千億円準備か

 1日付経済日報が毎日新聞の報道を基に伝えたところによると、EMS(電子機器受託生産サービス)世界最大手、鴻海精密工業がシャープに対して同社の液晶パネル事業の買収を提案したとされる観測について、鴻海は買収に最大で2,000億円を投じるとの見方が出ている。

 シャープは1日、社内を事業ごとに5社に分けるカンパニー制を導入した。これについて市場調査会社、IHSディスプレイサーチの謝勤益シニア総監は、事業分割は売却を容易にするためとの見方を示し、液晶以外の事業に関心がない鴻海にとっても、より低価格で買収が可能になるメリットがあると指摘した。

 またシャープの液晶部門買収について鴻海は、同社顧客のアップルにも出資を求めると伝えられている。

 なおブルームバーグは、シャープが分社化した液晶事業に対する鴻海の出資について、両社が9月末に趣意書に調印したと伝えた。これによると、シャープ液晶事業に対する鴻海の出資比率は半分以下に抑えられる可能性もあるが、経営権は同社が握る内容になっているという。ただ趣意書は最終合意を保証するものではなく、出資計画が実現するかは依然不透明だ。