ノートパソコン受託生産大手、仁宝電脳工業（コンパル・エレクトロニクス）は、ベトナム・ビンフック省の工場を現在の100～200人から2,000人規模に拡張し、台湾で受注したスマートフォンを生産する。投資額は５億米ドル。同社は、既に少量を生産しており、年内に量産するかは顧客次第とコメントした。３日付蘋果日報などが報じた。
中国の人件費上昇、残業に対する法令の厳格化を受け、ハイテク大手は相次いで東南アジア諸国連合（ASEAN）市場に生産拠点を移している。
コンパルは、第４四半期にベトナム工場のスマホ生産を同社全体の10～15％に、2016年に25％に拡大する計画だ。17年にはノートＰＣも生産する計画で、初年度生産比率は10～15％を予定している。
コンパルは、スマホ組み立ては中国メーカーとの競争が激しく、ベトナム生産で競争力を維持する考えのようだ。同社は07年にベトナムでのノートＰＣ生産計画を発表したが、世界金融危機を受け、13年に生産を中止した経緯がある。
