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ハイニックスと茂徳、54ナノ技術移転で交渉


ニュース 電子 作成日:2008年3月7日_記事番号:T00005964

ハイニックスと茂徳、54ナノ技術移転で交渉


 韓国のハイニックス半導体は6日、茂徳科技(プロモス・テクノロジーズ)に対し、最先端の54ナノメートル製造プロセスの技術供与に向け交渉を進めていることを明らかにした。7日付韓国・朝鮮日報が報じた。

 ハイニックスは昨年、金鍾甲(キム・ジョンガプ)社長の就任を機に、54ナノメートル製造プロセスよりも技術レベルが一段階低い66ナノプロセスを茂徳に移転しようとしたが、技術流出につながるとの反対を受け断念している。54ナノ技術は現段階で、サムスン電子とハイニックスの韓国勢のみが量産計画を立てている。

 ハイニックスによると、66ナノプロセスの技術移転が遅延した後、茂徳科技から技術レベルがさらに高い54ナノプロセスの技術移転に関する要望があり、交渉を進めているという。ハイニックスは「今回の技術移転は先端技術の流出ではなく輸出だ」と主張している。

 しかし同国では、先端技術の供与が韓国の半導体技術の競争力を低下させる決定打になりかねないとの懸念の声も出ており、技術移転に関する論争がエスカレートするのは必至のもようだ。