ニュース 社会 作成日:2015年10月6日_記事番号:T00059641
台東県警の関山分局が管轄する派出所の3分の2では警察官が2人しかおらず、1人が休暇をとった場合、単独で任務に当たらなければならず、安全面で不安な状況となる。しかし、短期内に十分な要員を配置することは不可能と判断した同分局は、野良犬を訓練して、警察官のパートナーとして派出所に配備することを決定した。
野良犬を登用するというアイデアのきっかけとなったのは先月24日、関山分局交通組の張淵瑜組長の自宅に泥棒が入った際、飼っていた元・野良犬の「ハリー」が吠えたことで犯人逮捕に至ったという出来事だった。
日ごろから人手不足に頭を悩ませていた陳宇桓・関山分局長は、この事件を耳にして、派出所に警備犬を配置すれば、警察官が1人で勤務しなければならない際の危険性を多少は抑えることができ、さらに夜勤の際の孤独感も紛らわせることができるのでは、と考えた。
そこでさっそく県内の保護施設に収容されていた野良犬の中から性格が比較的穏やかな5匹を選んで施設職員に1週間ほど訓練を依頼。このほど実際の勤務に就くこととなった。
なお今回、元野良犬の「イマン」が勤務することになった鸞山派出所の胡松俊仁所長は、「単独で夜勤に就いている時に最も怖いのは所内にヘビが侵入してくることだが、イマンがいてくれれば安心だ」と語った。
その他の4匹もそれぞれ別の派出所へ送られ、警備犬として新たな生活をスタートさせたが、イヌたちは自分がもう野良犬ではなくなったことを知っているのか、収容所にいる時のように萎縮せず、堂々とした様子で鼻をクンクンさせ、周囲の警戒に当たっているそうだ。
なお関山分局では各派出所に1匹ずつ警備犬を配備することを計画しているという。
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