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銀行の預貸ギャップ、過去最高に【図】


ニュース 金融 作成日:2015年10月7日_記事番号:T00059674

銀行の預貸ギャップ、過去最高に【図】

 景気低迷と企業による融資需要低下により、銀行では預金と貸出金の差額である預貸ギャップが8月末時点で過去最高の8兆5,400億台湾元(約31兆円)まで拡大したことが分かった。7日付工商時報が伝えた。

 金融監督管理委員会(金管会)銀行局が6日発表した8月末現在の統計によると、銀行の貸付残高は前年末を1.64%上回る25兆3,300億元で、伸び率は前年同期(3.9%)の半分に低下した。一方で、預金残高は前年末比4.18%増の33兆8,700億元となり、預貸ギャップが膨らんだ。預金に対する貸出の割合を示す預貸率は75%を割り込み、2009年以降で最低。8月末の不良債権比率は前月末と同じ0.25%だった。

 金管会は「景気の影響で企業の運転資金需要、融資需要が例年より少なく、政府系企業の債務返済も進んだため、銀行の遊休資金が膨らんだ。銀行は投資運用を行い収益への影響を避けるべきだ」と述べた。