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「家族写真」で整形疑惑浮上、モデルが広告会社提訴


ニュース 社会 作成日:2015年10月8日_記事番号:T00059693

「家族写真」で整形疑惑浮上、モデルが広告会社提訴

 台湾では3年ほど前からインターネット上である画像が頻繁に転送され、たびたび話題となっている。その画像は美容整形クリニックが宣伝のために使用した家族写真だが、親と子供の顔つきが全く異なり、「あなたが心配すべきは子供にどう説明すればいいのかということ」とのキャプションが付けられている。実はこの写真、モデルたちが演じたものだが、本当の家族としてネット上に出回ったことで母親役のモデルに整形疑惑が浮上。彼女はこのほど、業務に損害を受けたなどとして広告会社やクリニックを訴えた。


葉宛承さん(左)。記者会見に同伴した簡舒培・台北市議会議員(右)は問題の写真をこれ以上転送しないよう訴えた(簡議員のフェイスブックページより)

 問題の画像の中で母親を演じたのはモデルの葉宛承さん(年齢非公開)。このほど記者会見を開き、被害を訴えた。葉さんによると、彼女は2012年3月にかつて所属していたマネジメント会社を通じて広告会社から仕事の依頼を受けた。契約では撮影した家族写真について、ある美容整形クリニックの宣伝用にのみ使用し、別途使用する場合は再契約を結び、彼女に報酬を支払うとしていたが、その後、葉さんが同マネジメント会社を離れた後、同画像は彼女の承諾なく別のクリニックの宣伝に使用された。

 さらにインターネット上には、この画像を掲載した上で「(子供の外見が違い過ぎるため)夫は妻が浮気をしたと疑い訴訟を起こしたが、DNA検査の結果、実の子供と判明。その後、妻は結婚前に韓国で整形手術を受けていたことを認めたため、夫は彼女にだまされたと提訴。最終的に妻は12万米ドルの賠償命令を受けた」というデマが流れた。

 このデマが原因となり、葉さんに整形歴や離婚歴があるとの疑惑が浮上。会見の席で彼女は「整形をしたこともなく、結婚歴もないのにモデルとしての仕事が来なくなり、3年間で300万〜400万台湾元の損害を受けた」と涙ながらに訴えた。

 なお問題の写真では、娘役の女の子(当時4歳)についても目を小さく、鼻の穴を上に向けるなど修正が加えられていたことも分かっており、これを見た子役モデルも「どうしてこんな不細工にしたの」と憤っているという。