ニュース その他分野 作成日:2015年10月8日_記事番号:T00059715
財政部統計処が7日発表した9月の輸出総額は前月比5.8%減、前年同月比14.6%減の225億4,200万米ドルで、春節(旧正月)要因を除くと2010年10月以来の約5年で最悪となった。前年割れは8カ月連続、2桁減少は4カ月連続だ。台風21号(アジア名・ドゥージェン)、中秋節による営業日減少、電子製品の鈍い在庫消化ペース、原油価格下落で9月も輸出不振が続いた。国家発展委員会(国発会)は「第3四半期の経済成長率のマイナス成長が決定的となった」との見方を示した。8日付工商時報などが報じた。
品目別の9月輸出額は、交通運輸設備を除いて軒並み前年割れとなった。電子製品は9.9%減の80億1,400万米ドルだった。このうちICは11.1%減の7億3,000万米ドル。減少幅が最大だったのは鉱産物で46.8%減の9億5,400万米ドル。これに▽化学品、12億9,800万米ドル(24.9%減)▽情報通信製品、8億8,800万米ドル(22.1%減)▽光学器材、13億1,000万米ドル(20.5%減)──などが続いた。
第3四半期の輸出総額は前年同期比13.8%減の699億8,900万米ドルで今年最低、減少幅は世界金融危機の影響を受けた08年第3四半期以降で最大となった。今年1〜9月の輸出総額は2,124億米ドルで前年同期比9.4%減少した。
「Q3が谷底」
財政部統計処の葉満足処長は、第3四半期が輸出の谷底と指摘した。第4四半期の見通しについては、欧米のクリスマスシーズンなどに向けた年末需要が期待でき、輸出額の減少幅は1桁に縮小すると予想。輸出物価が前年同期から1割以上下落したこと、電子製品の在庫消化が続いていることから、第4四半期に輸出がプラス成長を回復する可能性はほぼない見通しだ。
10月輸出額に注目
国発会は第3四半期の経済成長率のマイナス転落は決定的との見方だが、世界のシンクタンクの最新予測によると、台湾は第4四半期に輸出が好転する見通しで、経済回復へは10月の輸出動向が先行きを占うとみられる。
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