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謝候補と馬候補がテレビ討論、「一つの中国」問題で舌戦


ニュース 政治 作成日:2008年3月10日_記事番号:T00005973

謝候補と馬候補がテレビ討論、「一つの中国」問題で舌戦

 
 謝長廷民進党主席と馬英九国民党前主席の与野党総統候補による2回目のテレビ討論会が、9日行われた。今回はメディアの代表者からの10項目のテーマについて、両候補が交互に弁論を行うという形となった。中国との共同市場や憲法上の国家の定義など「一つの中国」をめぐる政治問題に議論が及び、一般の有権者からの質問に短い時間で答える形だった前回よりも熱気のこもったものとなった。

 討論が始まってすぐ、政党間の不毛な争いに象徴される「陳水扁時代」の終結を宣言した謝候補は、馬候補の掲げる両岸共同市場推進に対する攻撃を中心に議論を進めた。一方、馬候補の弁論に攻撃的色合いは弱く、内政および経済問題を中心に、失点を少なくする戦術で応じた。

 10日付中国時報は、討論会の結果、今回の総統選の争点が「『一中市場』反対の謝候補と経済開放の馬候補」に絞られたと論じている。同社の世論調査によると、今回の弁論会の後、謝候補への支持率は1ポイント増加して22%、馬候補への支持率は4ポイント減少の49%となり、依然の馬候補優勢の情勢には大きな変化がないようだ。